WooCommerce 11.0は2026年8月4日に正式リリースされました。
今回のテーマは「大規模ストア向けのパフォーマンス改善」「分析機能の信頼性向上」「顧客アカウント機能の強化」です。
551件のPull Requestが取り込まれた、ここ数年で最大級のアップデートとなっています。
主なアップデート
1. パフォーマンス向上(最も大きな変更)
大規模ECサイト向けの改善が多数行われました。
- 注文一覧画面の表示速度向上
- 商品検索・Store APIの高速化
- 在庫処理の最適化
- 大量の商品・注文があるサイトでの処理速度改善
特に新規サイトでは商品オブジェクトキャッシュが標準で有効になり、
- バリエーション商品の表示:約9~12%高速化
- Bundle商品のチェックアウト:約6~12%高速化
となっています。
2. ゲスト購入者のアカウント統合
これまでゲスト購入したユーザーが、
- 後から会員登録
- メール認証
- 過去の注文を自分のアカウントへ紐付け
できるようになりました。
リピーターを会員化しやすくなります。
3. Analytics(分析)の改善
分析データの精度が向上しました。
- 返金が実際に返金された月に計上される
- 過去データのインポート状況を確認可能
- インポート失敗時に再実行可能
- Analyticsイベントの信頼性向上
売上分析がより正確になります。
4. 新しい実験機能
開発者向けですが、以下が試験的に追加されています。
- カゴ落ちメール(Abandoned Cart Emails)
- ブロックベースのメール編集
- 新しい設定画面UI(Reactベース)
現時点では実験機能です。
5. Action Scheduler 4.0
WooCommerce内部で使用している Action Scheduler が4.0へ更新されました。
予約処理・定期実行・メール送信などの基盤部分です。
多くのプラグインも利用しているため、拡張プラグイン側では互換性確認が推奨されています。
6. Product Editor Betaの終了
従来の Product Editor Beta は正式に廃止されました。
ベータ版向けに開発された拡張は動作確認が必要です。
ストア運営者が気を付ける点
WooCommerce 11.0ではデータベース更新があります。
アップデート前には、
- サイト全体のバックアップ
- テスト環境での確認
- 利用プラグインの互換性確認
を行うことが推奨されています。
また、現在お使いの構成では、特に次のプラグインとの互換性を確認すると安心です。
これらはWooCommerceの内部APIや注文処理を利用しているため、11.0対応版が公開されているか確認してから本番環境へ適用することをおすすめします。
- Bricks Builder
- JetEngine
- JetFormBuilder
- B2BKing
- WPML
- KOMOJU
- Rank Math SEO
より詳しく知りたい方はオフィシャル(https://woocommerce.com/posts/woocommerce-11-0-update/)でご確認ください。

エクスペクト合同会社 代表社員 | Elementor Expert |
アパレル商社、証券会社、IT関連・広告関連企業の役員を経て2017年に独立。これまで1,000サイト以上に携わる。
TOFUラボ主催 第3回マジワン『コード書かないウェブサイトコンテスト』優勝。